日本催眠医学心理学会 倫理綱領


日本催眠医学心理学会倫理委員会

日本催眠医学心理学会は、催眠の科学的研究の進歩とその臨床的利用の 拡大に寄与しようとするものである。本学会の会員は、これらの目標追求の為に、専門的活動を行おうとするさい、この倫理綱領に従わなければならない

  1. 本学会の会員は、催眠の実験的研究および臨床的利用にあたって、被験者やクライエントの人権を守り、その福祉に反しないよう、最大の努力をしなければならない。
  2. 本学会の会員は、催眠の実験的研究および臨床的利用にあたって、被験者やクライエントの安全確保に有能な専門家として責任をもたなければならない。
  3. 本学会の会員は、催眠に関する専門的活動において得た個人的情報を守秘する義務があるものとする。実験的研究および臨床的業務において得られた個人的情報の公表は、専門家による学問的検討のためのみに限定される。そのさい、プライバシーを侵害することのないよう、適切かつ最大の配慮がなされなければならない。
  4. 本学会の会員は、つねに、催眠に関する最新の科学知識と専門的情報を獲得し、専門性の向上に努めるものとする。ただし、会員の催眠に関する専門的活動は、催眠技法に有能であることのみによって認められるものではない。
  5. 本学会の会員は、実験的研究および臨床的業務のため以外の目的に催眠を利用してはならない。本学会の会員が催眠を娯楽の対象とする計画・活動に参加・協力することは認められない。また、本学会の会員が本学会の会員たりうる条件にない非専門家に対して、催眠にかかわる計画・活動のコンサルタントとして協力したり、催眠技法の訓練をしたりすることも認められない。
  6. 本学会の会員がこの倫理綱領に違反したときには、日本催眠医学心理学会会則第8条第2項が適用される。
  7. 本倫理綱領は平成2年7月8日より適用する。